そもそも椎間板ヘルニアって何?

椎間板ヘルニア説明

 

腰痛と聞いてまず思い浮かべるのが「ぎっくり腰」か「椎間板ヘルニア」かだと思いますし、腰痛の中では最もメジャーな病気だと言って良いでしょう。

 

椎間板ヘルニアは、背骨のどの部分でも起こる可能性がありますが、腰痛になる椎間板ヘルニアはほとんどが「腰椎椎間板ヘルニア」(Lumbar disc herniation)です。

 

これは腰椎を構成している椎間板の中にある髄核が突出して馬尾神経根を刺激することで痛みが発生する腰痛の種類で、腰の痛みや坐骨神経痛が起こります。

 

 

そもそも、椎間板とは椎骨と椎骨との間にあるクッション(軟骨)のことです。

 

そして、椎間板の中心には髄核という弾力のある組織があって、その周りを「線維輪」が包み込んでいるような形になっています。
例えていうと、椎間板はお豆腐を入れる容器で、その中に豆腐にあたる「髄核」と容器に中の水にあたる「線維輪」が入っているような形状になっています。
この構造で脊柱にかかる負荷を軽減させるクッションの役割を果たしているわけです。

 

しかし、年を重ねて腰椎が老化することで髄核の弾力が低下したり、重い荷物を持ち上げた時など強い負荷が腰にかかった時に線維輪に亀裂が入って髄核が飛び出て、神経を刺激してしまっている状態のことが「椎間板ヘルニア」です。

 

 

腰椎の老化や、腰への強い負荷以外にも、ヘルニアになりやすい人の遺伝・体質のほか、喫煙や精神的なストレスでも発症してしまう可能性はありますので
もし椎間板ヘルニアで通院した場合は、こうした遺伝的な部分や精神的なストレスなどは分かる範囲でお医者さんに伝えると、なお良いでしょう。
 


椎間板ヘルニアのタイプ

椎間板ヘルニアのタイプ

  • 膨隆型(髄核が膨らむ)
  • 突出型(髄核が出っ張る)
  • 脱出型(髄核が飛び出る)
  • 分離型(髄核が離れる)

 

椎間板ヘルニアと一言で言っても、全て同じ状態というわけではありません。
髄核が外側に出て、神経を刺激してしまうのが椎間板ヘルニアということは説明しましたが、その飛び出でしまった形で椎間板ヘルニアのタイプが分かれます。
たいだい、上記の4つのパターンがあると知っておけば大丈夫です。

ぎっくり腰と椎間板ヘルニアはどう見分けられる?

椎間板ヘルニア見分け方

太ももの裏やふくらはぎ、足先まで痛む坐骨神経痛がある場合は、椎間板ヘルニアがの可能性が高いと思ってよいですが

腰痛だけしかない場合は数日様子を見る必要があります。

 

ぎっくり腰の場合は、だいたい2〜3日ほどでピークは超えて、痛みが引いてきます。
急に強い痛みが来て、早い段階で引いていくのがぎっくり腰の特徴です。

 

腰痛が発生してから3日経っても痛みが軽減していかない場合は、ぎっくり腰ではなく椎間板ヘルニアである可能性が高いので、なるべく早い段階で整形外科で診察を受けることをオススメします。

椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の関係性

椎間板ヘルニア坐骨神経痛

「椎間板ヘルニア」は病名なのに対して、「坐骨神経痛」は症状の名前です。

つまり、太もも裏、ふくらはぎ、足の先までが痛む坐骨神経痛で病院で診察を受けたら、「腰椎椎間板ヘルニア」という病名だったという感じです。

 

ただ、椎間板ヘルニアの意味=坐骨神経痛ではなく、他の病気でも坐骨神経痛は起こってしまいます。
ヘルニアだけではなく、馬尾腫瘍、脊柱管狭窄症、帯状疱疹、梨状筋症候群などの病気も坐骨神経痛を引き起こします。

 

坐骨神経痛になったからと言って、椎間板ヘルニアになったとは限りませんので、一度整形外科病院で診察を受けることをオススメします。

 

椎間板ヘルニアになりやすい人ってどんな人?

下記のような方は、椎間板ヘルニアになりやすいので注意です!

  • 重い物を持つことが多い仕事の人
  • 腰椎が老化してくる30〜40代の人
  • タバコをよく吸う人
  • 仕事場などで精神的ストレスが大きい人
  • ぎっくり腰を何度もやっている腰痛持ち
  • 腰に負荷がかかるスポーツをする人
  • 親が腰痛持ち、または椎間板ヘルニアになったことがある(遺伝・体質)

腰痛は基本的に年を重ねるほどなりやすい病気ですが、椎間板ヘルニアは違います。
20代でもスポーツで腰を痛めて椎間板ヘルニアになる方は多いですし、中学生、高校生でも部活で椎間板ヘルニアになってしまう子も多いです。

 

椎間板ヘルニアは、もともとヘルニアになりやすい体質・遺伝の人が、腰を酷使しているとなってしまうケースが多いです。
また、物理的なことに限らず、ヘルニアにやりやすい体質の人が精神的なストレスを期に椎間板ヘルニアを患う人もいます。

 

両親のどちらかが腰痛持ちだったり、椎間板ヘルニアになったことがある方は、その遺伝を引き継いでいる可能性もありますので
そういった方は腰への負荷を配慮しながら、タバコをやめる、ストレスを溜め込まないなど、できる限り椎間板ヘルニア発症のきっかけを作らないことも大事になってくるので注意するようにしましょう。